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Department of architecture Graduate school of engineering building no.11 ,9th floor The University of Tokyo ,7-3-1 hongo bunkyo-ku

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研究分野 (English)
■確率論に基づく自然災害ハザード評価法

自然災害ハザード(特に地震ハザード)評価手法の研究を行っています。過去の記録と理論的背景に基づき、将来どのような自然災害が発生する可能性があるかを評価します。



・地震動の継続時間を考慮した地震ハザード評価(pdf
・既往観測波形インベントリーを用いた波形選定による時刻歴地震ハザード評価法(pdf
・ベイズ理論を用いた地点固有の地震ハザード評価法
・震源が特定できない内陸地震の時空間発生モデル(pdf
・確率論的余震ハザード評価(pdf
・強風災害等の自然災害リスクのモデル化と評価
・自然災害の確率過程モデル


■構造物の耐力評価

建物の構造設計では意識的あるいは無意識的に保守的な設計がされている等の原因により,設計性能と実性能は必ずしも一致しません。そこで,様々な方法を用いて構造物の実性能を評価する研究を行っています。



・経験地震荷重を用いた既存建物信頼性の再評価(pdf
・建物内地震計を用いた簡易損傷評価手法(pdf
・振動計測に基づく構造物のシステム同定

自然災害のリスクマネジメント

自然災害(特に地震災害)に対するリスクマネジメント手法を研究しています。地震リスクマネジメントとは,地震による損失の発生を定量化し,回避もしくは低減する行為です。損失の発生は不確定であることから確率論的に取り扱うことが有効です。
企業においても地震BCP(business continuity plan:事業継続計画)の策定が定着しつつあり,今後もリスクマネジメントの考え方の重要性が増すものと考えられます。



・リスクファイナンスを用いた新たな地震リスク移転手法(pdf
・不確実な地震リスクに対する市民の意思決定プロセス(pdf
・大学における地震時の学術活動継続計画(地震AACP)(pdf
・リアルタイム地震防災・早期地震警報による地震被害低減


■構造信頼性理論に基づく耐震設計法

いくつかの限界状態(倒壊,修復不能,継続使用不能など)とその許容確率で目標性能を定める構造設計法(限界状態設計法)について研究しています。目標性能が明示されていない従来の構造設計法より説明性の高い設計法と考えられます。
構造信頼性理論全般に関する研究も行っています。



・性能規定型耐震設計のための設計用地震動設定手法(信頼性理論に基づく断層パラメータの余裕度設定)(pdf
・不確定な荷重条件下におけるトラス構造物の最適設計(pdf
・限界状態設計法
        
■地震動観測記録の分析と地震動シミュレーション

高密な強震観測網での多数の強震記録の統計分析を行いその特性を研究しています。また,観測地震動の特徴を再現する地震動シミュレーション手法についても研究を行っています。



・加速度応答スペクトルの周期間の相関構造を考慮した地震動波形シミュレーション(pdf
・断層近傍の地震動と建物応答の方位依存性と建物の耐断層設計(pdf


■技術者の意思決定プロセスを説明する技法(「技術説明学」)

専門知識を社会に伝える取り組みは,自然科学者や人文科学者を中心に行われてきました。一方,技術者から社会(非専門家)へ情報発信は,それほど積極的には行われていません。技術と社会の関係について考察を行うことで,技術者が社会へ説明する技法を体系化することを目指しています。



・「技術説明学」の要件定義
・免震構造物の普及阻害要因と普及プロセスに関する調査(pdf

・構造安全性に関する専門家間の合意形成プロセスに関する研究

■その他

耐震振動論,不確定力学,性能設計論,既存建物保全,社会リスク論,振動計測による建物のシステム同定,小型振動台を用いた振動実験などの研究も継続的に行っています。

卒業論文・修士論文・博士論文(2007年度以降)
■博士論文
<2011年度>
田中浩平:地震波形データベースを基盤とした地震ハザード評価手法の構築に関する研究

<2009年度>
大渕正博:構造物の性能規定型耐震設計のための設計用地震動の設定に関する研究

■修士論文
<2012年度>
金子遥洵:技術情報の説明に関する解説記事の有効性についての検討
鈴木謙良:供用期間を考慮に入れた建築物の性能確保に関する研究
安藤圭衣子:東北地方太平洋沖地震による被害データを用いた建物の被害モード別津波フラジリティ曲線の提案
堤南保子:東北地方太平洋沖を震源とする余震・津波観測記録を用いた経験的予測式の高度化

<2011年度>
大前亮太:地盤条件を考慮した地震動波形の空間補間に関する基礎的研究
Kim JungHye:応答・損失の不確定性を考慮した閉形リスク表現の提案と応用

<2010年度>
秋本高英:地震計を利用した新しい地震リスク移転手法の提案―ベーシスリスクと支払い判定精度の関係の検討―
中尾政史:時空間不均質性を考慮に入れた確率論的地震発生モデルの検討―更新過程を用いた震源を特定できない内陸地震の地震発生モデルの提案

<2009年度>
久下康太朗:経験地震荷重を活用した既存建物の信頼性評価法とその応用
下田祥:不確実性下における構造性能意思決定問題の影響因子に関する研究
相馬直樹:大学における地震AACP(学術活動継続性計画)の調査及び考察

<2008年度>
田中浩平:確率論的地震ハザード評価に基づいた観測波形からの設計用地震動選定手法の提案
友澤裕介:確率論的地震ハザード解析結果に基づく新しい地震地域係数の提案
堀内義人:構造工学における技術説明学の構築に向けた基礎的研究
八木太朗:地震による構造物の損傷発生時期と修復過程の違いを考慮したLCC評価

<2007年度>
組谷彰太郎:ハザード重合を考慮した確率論的リスク評価手法
増田有一:内陸地震の観測記録における,帯域包絡形の空間変容に関する研究

■卒業論文
<2012年度>
小河冬樹:地震保険料率算定に関する調査とその簡易算定方法の提案
彦坂圭:正規分布における最適な重点サンプリング密度関数の検討
福田佳彰:災害リスクの認知に関する予備的調査

<2011年度>
鎌中俊充:専門分野を異にする専門家間の効果的議論のための意見の分析と構造化
廣瀬満仁:巨大地震における余震ハザードの定量化に関する基礎的研究
皆川俊平:常時微動計測に基づく建物の振動特性の不整形性による影響の評価

<2010年度>
安藤圭衣子:全国地震観測網における観測記録を利用した地震リスク移転手法の有効性の検討
沖原圭佑:断層近傍の地震動と建物応答の方位依存性に関する基礎的研究
中島茜:大学のAACP(学術活動継続計画)概念の構築に関する基礎的研究

<2009年度>
井上健一:確率的荷重条件下におけるトラスのロバスト最適設計
大前亮太:建物内地震計設置による応答評価の不確定性低減効果に関する研究
金子遥洵:免震技術の普及に関する調査・分析

<2008年度>
刀田健史:地震動の非定常応答スペクトルの空間分布特性
鳥越大智:複数基立地サイトの地震に対する安全目標について
中尾政史:グーテンベルグリヒター式を用いた地震発生の時空間不均質性の考察
松重諒:荷重・支持条件の不確定性による応力の変動性

<2007年度>
加納さやか:最近の木造被害に相関の高い新しい地震動指標の提案
下田祥:確率論的地震動予測地図を用いた在来木造軸組住宅の必要壁量算定

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